アメリカの貧富の差
ロサンゼルスで2週間ほど過ごしてみて一番に感じたのは貧富の差です。
僕が住んでいたサンタモニカにはホームレスが朝から奇声をあげたり、ごみをあさったり、物乞いをしていたりしていました。
日本ではなかなかお目にかかることのないような状況が広がっていました。
アメリカでは基本的にお金を持っている人は車を所有しています。
しかし、当然なことですが低所得者は車など持つことができません。
なので低所得者たちはバスや電車などの公共交通機関を利用します。
この公共交通機関は日本みたいに停車する場所によって金額は異なりません。
どこまで行っても1.25ドルで乗車することができます。
しかも電車やバスに乗って1.25ドルを正確に払うのではなく1ドルでも乗車することができます。*1
つまり低所得者たちは主に電車やバスを利用します。
僕は電車やバスを利用して観光したかったので旅行期間中はずっと利用していました。
しかし、独り言を言っている人、大声で電話している人、明らかに様子がおかしい人など様々な人たちがいました。
黒人にぼられた時みたいに実際に被害に遭ったわけではありませんが、恐怖を感じながらいつも公共交通機関を利用していました。
日本では当たり前のように多くの人たちが公共交通機関を利用していませがアメリカはそうではありません。
アメリカ滞在中は常に恐怖と隣り合わせの生活を送っていました。
また、バスなどで街を眺めていると窓に鉄枠を設置した住居をたくさん目にしました。
こんな感じで
これは不法侵入が行われないようにするためだそうです。
アメリカ人ですら警戒してこんなことをやってるなんて相当治安は悪いんだろうなあと感じました。
また、スキッドロウやコンプトンなどの危険エリアもすぐそこに所在しています。
これらの地域では一日中ホームレスなどが違法薬物を使用したり殺人が起きたり不可解な行動をとったりするホームレスの無法地帯です。
決して面白半分で行くような場所ではありません。
実際にコンプトンの吉野家で日本人が射殺されたというようなニュースを見ました。
なのでこれらのエリアに絶対に入ることのないようにGoogle mapで確認しながら観光をしていました。
写真はGoogleから引用したものを使っております。
自分が恐喝に遭ってこんなロサンゼルスの現実を見たせいかアメリカの貧富の差にだんだん興味を持つようになりました。
様々な原因があるとは思いますが、一番の原因は土地の高騰であると思います。
ロサンゼルスでは安い物件でも月20万円ほどするらしく、たとえ仕事があったとしてもホームレスになってしまう人もいるらしいです。
また、家はないけど車はある人たちは路上に車を停車させて車で寝泊りをしているらしいです。
いずれも日本では考えられませんね。
さらに、Uberの運転手とこの貧富の差について話し合ったところ日本は純粋な日本人ばかりが住んでいますが、アメリカは多民族国家なので様々な人たちが住んでいます。
逆に純粋なアメリカ人は少ないと思います。
日系アメリカ人、アフリカ系アメリカ人、ヒスパニック系アメリカ人などなどいろんな人種やルーツを持った人たちが暮らしています。
そのため助け合おうという精神が日本に比べてないとUberの運転手は言っていました。
そこには人種差別などの問題も絡んでいると思います。
まさかこんな問題だらけの国だとは正直思ってもいませんでした。
ネットで調べていると日本のホームレスは6千人に対してアメリカのホームレスは55万人もいます。
さらに近年ホームレスの数は増えていると言います。
【ホームレスだらけ】LAは一歩外れたらスラム街!絡まれまくるから注意!
なので今年のアメリカ大統領選挙ではホームレスに対する政策もとても重要になってくると思います。
年々ホームレスの数は増加しているのでこれまである一定の地域にしか住んでいなかったホームレスたちがさらに活動範囲を広げて多くの住民を脅かしているそうです。
Looking to 2020 and the Homeless Crisis | NewsConference | NBCLA
California Resident Sounds off On Homeless Crisis
ニューヨークはロサンゼルスよりもホームレスが住んでいるそうです。
アメリカで安心して暮らすことは今後の重要なテーマになりそうですね。
*1:ちなみに2ドル入れてもお釣りは返ってきません