完璧主義からの脱却するには
完璧主義からの脱却
昨今、SNSの普及などにより他人と自分を比べる機会が増えてきた
昔ならば芸能人の日常などを見ることはできなかったが、今では多くの芸能人がYoutubeを始めたりしてより多くの人に芸能人の生活を知る機会が増えた
その影響なのか他人と自分を比べる人が多くなってきた
そして不安・嫉妬・怒りなどに苛まれ、他人を憎むようになる
最近の芸能人の自殺はSNSの普及により他人と自分を比べ易くなったのに原因がある
日本人は完璧主義が多いと感じる
電車は時刻表通りにくる
レストランやコンビニ店員は礼儀正しい言葉遣いで接客をする
授業を受けている子供たちはきちんと椅子に座り、先生の話を聞いている
そしてみんな他人に期待をして完璧であることを求めてしまう
しかし、完璧な人間などいない
なのになぜか完璧な人間になろうと努力をする
そして失敗を恐れて挑戦することを諦める
何も挑戦できずに人生が終わる
そんな人生を歩んで本当に楽しいだろうか
その日本人の根本的な完璧主義は国家を狂わせると感じる
例えば、英語の勉強だ
オーストラリアに在住の時、日本人は圧倒的に英語を話せないと痛感した
語学学校にきちんと通っていた日本人でもそうだった
台湾人や中国人や韓国人など多くのアジア人に会ってきたが、彼らは拙い英語でも話そうと努力していた
しかし、日本人は挑戦することすら辞めてしまっていた
そこには英語はネイティブのように完璧に話さなくてはならないという完璧主義によって妨げられていたと感じた
インド人の英語は母国語のなまりがあるせいでまともに聞き取れない
しかし、彼らは彼らなりの英語を話している
インド人は他の国の人から「インド人は英語の発音が悪い」と言われそうだが、彼らはそんなことは気にも留めていないだろう
日本人も発音とかを気にせず日本人が話しやすい英語を話すべきだと思う
英語に正解なんてない
イギリス英語もあるし、カナダ英語もあるし、オーストラリア英語もあるし、アメリカ英語もある
英語は地域によってバラバラだ
英語に正解なんてないのに話せる人が少ないのは日本人だけだろう
なぜ日本人は周りの目の気にして他人が思う自分を生きているのだろうか
完璧主義な人間とはどういった人のことを表すのだろうか
1.自意識過剰で他人の目が気になる
「自分が周りからどう思われているか気になる」というのは、多かれ少なかれ誰もが感じること
しかし、これがエスカレートして、他人の評価を気にしすぎて常に神経をとがらせている状態になると、心身にとって決して良いとは言えない
完璧主義者の中には努力の方向性を見失い、成果を出すこと以上に他人に評価されること自体が目的になっている人も見られる
2.責任感が強く妥協ができない
責任感が強い人も、完璧主義に陥りやすいタイプ
責任感が強いのは大切なことですが、「引き受けたことは絶対に失敗できない」という意識になると、自分が疲れるだけでなく、周囲にも妥協を許さないようになり、軋轢(あつれき)を生むこともある
3. 理想が高い
完璧主義者は、理想が高い傾向にある
70点でいいから一旦、レポートを提出して先生の評価を仰ぐということができず、初めから100点のものを出そうとしたり、さらに求められている水準以上の要素を追加して褒められようとする傾向も見られる
高い目標に向かって努力をする真面目さと向上心は評価されるべきですが、心身が疲れ果ててしまうまで頑張りすぎるのは考えもの
4.失敗することが怖い
与えられた役割で失敗することを恐れすぎる人も、完璧主義者の特徴
失敗すると、確かに自分に対する評価が一時的に落ちてしまう
しかし、人は誰でも成功と失敗を繰り返しながら成長するもの
それなのに、失敗することを必要以上に恐れて慎重になりすぎると、せっかくの成長の機会を失うことにもなりかねない
5.自己愛が強い
自己愛が強い人も、完璧主義になりやすいタイプ
自己愛が強い人は、役割を完璧にこなす自分やそのために頑張る自分が好きなので、自分で自分を褒めるために、完璧を目指し妥協しない
自意識過剰は他人の目が気になるタイプですが、自己愛が強い人は自分で自分を観察し、完璧にできている自分に酔うタイプ
完璧主義の種類
完璧主義と言っても3つ種類がある
一つ目が自己中心的な完璧主義(ナルシスト)
これは自分の内面の部分から完璧でいなくちゃいけないんだと思う心の内側からくる完璧主義
自己に対して求める水準がきわめて高く、完璧でなければならないと考え、完璧であろうとして努力をする
二つ目が社会的な完璧主義
他人・社会が要求している基準に合わせる完璧主義
自分が完璧であることが他者(社会)にとって重要であると考え、欠点のない人間であろうと努力する
三つ目が他者思考の完璧主義(クレーマー)
他人に完璧を求める完璧主義
他者を見下し、他者に対して厳しいことを特徴とする
他者に完璧を求めるのはもちろん、その期待に応えられなかった者を容赦なく批判する傾向がある
完璧主義から脱却するためには次の方法をおすすめする
1ゴールは何かを再認識する
「最終的なゴールは何か」を再確認することは、大局を見失わないための方法
失敗を恐れて細かいプロセスにこだわりすぎるのではなく、求められている結果を出すことに意識を向けてみる
ゴールとして求められている成果の質も、完璧主義の人が確認をしておくべきポイント
例えば、レポートを作成する場合、ドラフトの段階から丁寧に間違いなく作ることを求められているのか、誤字脱字が多少あっても早く仕上げて共有すべきなのかといったことは、ゴールを確認すれば自ずと理解できる
2.優先順位をつける
物事の優先順位づけも、完璧主義のデメリット克服に必要な作業
持っている仕事や課題をリストアップしたら、重要度や緊急度から優先順位をつけていきましょう
「やったほうが良いが、すぐにやらなくても困らない」ということは優先順位を下げ、「すぐにやるべき重要なこと」を「優先度・高」として集中的に取り組みましょう
ほかのことが気になっても、優先度が低い場合は手をつけず、「優先度・高」に集中することが大切
3.時間制限を設ける
いつまでに完成させるという時間制限を自分で設定することも、デメリット克服には効果的
あらかじめ余裕のあるスケジュールを引いた上で、作業工程を細かく分け、個々のタスクに時間制限を設けて時間内に終わるように進めると、想定外の状況が起きても柔軟な対応ができるようになる
また、一旦最後まで進めてから、残った時間で細部を見直すという方法にすると、途中のプロセスにこだわりすぎるということも減る
4. 何も自分でやろうとはせず人の手を借りる
人に任せたり、人の力を借りて物事を進めたりすることも大切
やるべきことが多すぎると感じるようなら、自分一人で抱え込んでいる状態かもしれません
手伝いの声をかけてくれる人がいたら、素直に頼ってみましょう
複数で物事にあたっている場合には、お互いに得意なことを任せ合ったり、作業を分担したりすると、効率的に進められます
5.合格点を決めておく
常に完璧を目指すのではなく、自分の中で合格点を決めておきましょう
「物事に絶対はない」「人間はミスをするもの」という前提でミスの許容範囲をあらかじめ決めておけば、毎回100点でなければ気が済まないという考えからは抜け出せます
100点を目指して努力することは大切ですが、毎回完璧でないとダメだという考え方では、疲弊して途中で挫折する原因にもなります
6.適度に休憩を挟む
完璧主義を治すためには、適度に休むことも大切
作業を続けていると、細かい部分がどんどん気になってきます
そういうときは一度作業から離れて頭を休めましょう
そうすることで、また全体を見る目を取り戻しやすくなります
まとめ
生きていく上で完璧になることは重要だが、完璧になりすぎると自分の首を締めることになるから注意が必要だ
人間に完璧な人間はいないということを肝に銘じておこう
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